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素材のこと・お手入れのこと


商品の布地素材や付属品などについての説明です。
「商品を大きく見たい」のページにもそれぞれ掲載があります。
 
       
インド綿
タイシルク
ポリエステル
レーヨン
ストレッチ素材
撥水加工
コットンニット
とんぼ玉
サンクロス
シャンタン
ジャガード織り
ひと目鹿の子編み
それぞれの商品の
お手入れについては
「商品を大きく見たい」

のページに掲載が
あります。
中材については
こちらをご覧ください。

 
 

素材のこと

 
「インド綿」について
 
インド綿は、綿の種類の中で一番繊維が太く短いんです。繊維の長さが長く細いほど光沢があって高級とされていますが、(ちなみに西インド諸島が産地の「海島綿」(Sea island)が最高級綿とされています。とても肌触りが滑らかで柔らかく気持ちがいいです。)インド綿の、人の手のぬくもりが感じられる、この素朴な味わいが何ともいえず魅力的で、インテリアファブリックとして使われているファンの方はとても多いかと思います。

*商品として使用したのはインド綿の中でも「カディ」といわれるもので、インドの北部デリー付近が産地だそうです。所々に太目の繊維が織り込まれていて、そこに、更に素朴さが詰まっています。
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タイシルクについて
 
タイといったらやっぱり「タイシルク」・・・ですよね。あの「ジムトンプソン」はあまりにも有名です。独特の「シャリ感」「生地厚」が魅力のしっかりとした生地です。

ではどうしてタイシルクってよいのでしょう・・・?その理由の1つは、タイの蚕が関係してるんです。タイの蚕の吐く糸の長さは日本の蚕が1,500mなのに対して、700mくらいなんですって。でも、長さが短いかわりに糸が太いんです。糸が太いとシルク糸からの光の反射がより複雑になって、あのシルク独特のつやがよりきれいにでるんです。

ちょっと専門的なお話をさせていただくと・・・。
シルク糸って「セリシン」というたんぱく質と「フィブロン」というたんぱく質からできています。この「フィブロン」がシルク繊維の源なんですが、断面が三角形になっているんです。タイの蚕が吐く糸は太いですから、この「フィブロン」も太いんですね。だから、光の屈折率も他のシルクと違い、光沢も違ってくるんです。偉大なる自然の力に脱帽・・・。  
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「ポリエステル」について
 
「ポリエステル」は皆さんご存知の通り「ナイロン」とならんで、合繊繊維の代表選手のような存在ですよね。「丈夫で、ジャブジャブ洗えて汚れ落ちがいい」というのが、思い描くイメージだと思います。しかし、現在では、ハイテク技術によって、よりシルクに使いデリケートな繊維になりました。                                                          

そして、世界中の繊維メーカーやテキスタイルデザイナーは再生可能な環境に優しい繊維として、今、最も注目している繊維の1つなんですって。皆さんの周りを見渡してみれば、きれいなプリント柄のブラウスやスカートなど、たくさんのポリエステル素材(または、混紡)の商品がウインドーを飾っていますよね。
いろいろな面で優れているポリエステルも、吸湿性がとても低い点が「どうも苦手で・・・」とおっしゃる方も多いと思いますが、インテリアのポイントとしてでしたら、どんどん取り入れて楽しんじゃいましょう!!

お洗濯時の注意点ですが、ポリエステルは油分を吸い付けやすく、ついた油分は落ちにくいので、「石けん」は使わない方が良いのです。石けんを使うと、汚れを取り込んだ石けんの油分を含んだ液で、ポリエステル全体が染まってしまう事があるので、注意しましょう。
そして、水によって変形したり、色落ちしたりといったデザイン上の問題がない限り、ドライクリーニングより手洗いの方がすっきりときれいに落ちます。
 
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レーヨンについて
 
レーヨンはおもに木材から取れるパルプを原料にとした、リサイクル繊維(再生繊維)です。
木材のリサイクル繊維ですから、天然繊維に良く似た性質があるんです。湿気を吸ったり、吐き出したりする力が、化学繊維の中で一番高く、綿より優れています。
ですが、水に触れた時の繊維の強さは、乾いている時の半分になってしまうという欠点もあります。水にぬれると、糸全体が膨らんで太くなるため、布の長さや幅が縮んでしまうのです。

だから、そのまま乾かすと、衣服などが縮んだままの状態になってしまうんですね。
なので、乾かす時は、元のサイズに戻すように、優しく引っぱりながら乾かしてくださいね。
こすれたりすると、擦り切れやすく、しわになりやすいのでご注意を・・。
もし、縮んでしまったら、霧吹きなどで水分を与えて、引っぱりながらアイロンを掛けて乾かすと元に戻る場合もあります。
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「ストレッチ素材」って?
 
縦または横、あるいは両方向に伸縮性のある織物の事です。いづれか一方方向に伸びるものが多いようです。スポーツ用品などに使われる事が多いのですが、最近ではストレッチ・デニムなどカジュアルウエアの素材としても多く使われています。ストレッチ素材のジーンズやパンツなどはつっぱり感もなく、履き心地がいいですよね。伸び率はカジュアルウエアで約10〜20%くらいですが、使用した素材は、その中でも低い伸縮率だと思います。やたらに伸びてしまのではないかとご心配のみなさま・・・。大丈夫です。無理な使い方やお洗濯をしない限り、普通の生地と同じ感覚でお使い頂けますよ。   top
 

 
 
 
撥水加工って・・・?
 
織物、ニット等の生地に水を通さなくする加工のことを言います。「防水加工」はゴムや合成樹脂等で被覆したり、ラミネートしたりで完全に水も空気も通さなくするのに対して、「撥水加工」はシリコン樹脂、フッ素樹脂等の撥水剤を使用し、空気は通します。雨傘やレインコートなどに使われる技術ですが、最近はこうした一般のファッション用生地にも多く使われているようです。

この生地で何ができるのだろう・・・と、少し用途に困ってしまうって事があるんですが・・・。私のようにクッションにしたりもあるんですけど。ね。というわけで、ファッション用になるくらいですから、傘のような質感では全く無く、触ったかんじは普通の生地とあまり変わらないんですよ。少しシャリ感があるんですけど、そのシャリ感が「サラッ」としていて、逆にとてもいいと思っています。

取り扱いの補足ですが。
繰り返し洗濯をしていくうちに、シャリ感は少しづつ無くなってゆくようです。(実験をしてみました。) でも、全くなくなるというわけではないのでご安心ください。シャリ感が少なくなっても、その風合いがまたいいと思います。
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コットンニットって?
 
「ニット」とは「編み物」(knit fabric)の総称で「編む」(knit)という英語から生まれました。「編む」ことは、7世紀頃。エジプトで「靴下を編む」ことから始まったそうです。
日本の足袋に対して、西洋には靴下がありました。足袋は木綿生地を使って、足の形に合わせ裁断されたの対して、靴下は伸縮性のある材料で、足にフィットさせようとしました。それが後のソックスやストッキングなんですね。
「コットンニット」はその名の通り、「綿の編み物」の事で、コットン糸、もしくは綿糸との混紡糸を素材とし、やはり春から夏にかけての衣料製品に使われることがほとんどです。

 
ネイビーブルーのラインが入ったコットンのチルデン・セーターにテニスラケット。キラッと光る白い歯がまぶしかった・・・。
シンプルな平編みのクルー・ネックセーターにチノパン。素足にデッキシューズ。首元に時折のぞく、白いTシャツもまぶしかった・・・。
などというのが、私の「サマーニット」の思い出かな・・・。
(かな〜り時代を感じますネ。)(笑)(汗)
今だったら、さしずめ、某有名ブランドのロゴが入った、少し伸びちゃってるんじゃないの?とさえ感じるあの白いベストでしょうか・・・。今年も渋谷あたりでよく見かけましたよぉ。(これももう古いかな?) top
 
 
 
 
とんぼ玉について
 
一色ごとに色ガラスをつくり、それらをいろいろな模様に組んで溶かし込み作ったガラスの玉を総称し「とんぼ玉」と言います。
外国では「glass bead」と言いますが、日本では江戸時代中頃から、とんぼの目玉のように丸い突起状の装飾がついた玉と言う事で「とんぼ玉」と呼ばれるようになった・・・と言うのが通説の様です。ですが、今日では突起物の装飾のある玉はあまり見られず、文様のある穴の開いたガラスの玉はすべて「とんぼ玉」と言う事のようです。

古代メソポタミア(現在のイラク)では、紀元前1600年、装飾としてのガラス玉が作られ始め実際にガラス玉に色文様をつけたとんぼ玉が作られるようになったのは、紀元前7〜600年頃だそうです。人々はその美しい色と文様の玉に魅了され貿易商人の手によって世界の国々に(南ロシア・インド・インドネシア・ベトナム・中国・朝鮮・日本・イギリス・スカンジナビアなど)広められました。「とんぼ玉」は貿易商品として、時として奴隷とも交換されたそうです。


日本では江戸時代にヨーロッパから多くのガラス技術や製品が輸入され、庶民の間にもガラスは身近なものなりました。「とんぼ玉」もかんざしや根付(ねつけ)として女性たちを美しく飾ったのでした。今日ではビーズブームはすっかり定着し、色とりどりの美しいビーズアクセサリーを身につける女性で街はあふれています。身に付けることで、身もココロも美しくなって、気持ちが華やかになったり、軽やかにスキップしたくなような、不思議な魅力を秘めた美しいガラスの玉たち。きっと、江戸時代の女性も同じ気持ちだったに違いありません。いえいえ・・はるか太古の昔から、いつの時代も人々の「美」に対するあこがれは変わらないのでしょう。そしてこれからも。永遠に。

*根付(ねつけ)*
 
着物を日常着としていた時代(特に江戸時代)、巾着(きんちゃく・今で言う「財布」)や煙草入れ、印籠(いんろう・水戸黄門でおなじみの・・・あれです)などを帯から提げて持ち歩いていましたが、落ちないように紐で留め具に結び付けて着用していました。その留め具のことを「根付」と言います。
 
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織りのこと

 
 
「サン・クロス」(sun cloht)って・・・?
 
たて糸を緑色系(または褐色系)・よこ糸を赤色系の1色に染めるため、見る角度で色が微妙に変わる織物の事です。いわゆる「玉虫調」ということですが、今回使用したこの生地は、麻50%なので、ギラギラ感は全くありません。微妙に糸の色が違うな・・・と感じるくらいで、それがとても美しい。と、私は思っています。   top
 

 
 
 
「シャンタン」(shantung)って?
 
よこ糸に玉糸(不良繭からできた節(ふし)のある生糸)が使われていて、布の横方向に節が不規則に現れている織物のことを「シャンタン」っていいます。名前の由来は、さく蚕絹(さくさんぎぬ)の主産地の中国・山東省(シャントン)からきているのだそう。   top
 
 
 
 
「ジャガード織り」って?
 
比較的大柄な模様を、機械(装置)を使って織る、模様織りの事をいいます。模様の制限がほとんど無く、どんな模様でもそのまま織ることができるそうです。
「ジャガード」とは、この装置を発明したフランス人の名前なんですって。装置の事も「ジャガード」って呼ぶそう。まさに「ジャガードづくし」・・・・。
ちなみに、「ドビー織り」は、「ジャガード織り」より少し小さめな模様織りの事を言います。
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ひと目鹿の子編み
 
平編み(天竺、またメリヤス編み)を変化させた編み方で、表編みと裏編みを交互に編んだものを言います。
中でも、ひと目づつ交互に編んだものを「ひと目鹿の子編み」と言います。表面と裏面が(編目は逆ですが)同じ模様になるのが特徴です。
とてもシンプルですが、このミツバチの巣にも似た(?)プツプツ感というか、少し厚地になる為のフワフワとした手触りがとても心地よく、なんとも言えず可愛いくて、大好きな編地です。
機械編み鹿の子の生地は、ポロシャツなどに使われスポーティなイメージがあるんですが、手編みの鹿の子はカジュアルでありながら、どこか繊細な感じがして、カーディガンやセーターにするなら絶対にベビー服(子供サイズ)がカワイイ〜〜!と、ひとりイメージしては、思わず目を細め、口元もついついゆるんでしまうのでした。
  
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このページはこれからもっともっと広く、
深く掲載していきたいと思っています。ご期待くださいね。

生地の事・お手入れの事ならどんなことでも構いません。
皆様からの情報・エピソードなど、どんどんお待ちしています。
また、記載内容にまちがいなどありましたら、お教えいただけると大変うれしいです。

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